時短の生産性について考えてみた

時短勤務の生産性と評価について考えてみた

話を単純化するため極端な設定にしました。

何か作る工場があったとします。

1時間で1つ作れるAさんと2時間で1つ作れるBさんがいます。
2人ともフルタイムで8時間労働しています。
2人のチームは1日に12個製品を作ります。
Aさん 
時給2000円 × 8時間  = 16000円 8個作る
Bさん
時給1000円 × 8時間   = 8000円 4個作る
合計24000円
1日の生産個数
8 +4 = 12
完全成果主義なお給料ですねw
実際には倍の生産性があっても給料が倍になるってあまりないですわね…。

ここでAさんが1日6時間の時短勤務になったとします。

しかし、1日12個の生産個数は変わらないとします。
しかたなくBさんが残業します。
Aさん
時給2000円 × 6時間 = 12000円
Bさん
時給1000円 × 8時間 + 残業時給1250円 × 4時間  = 13000円
合計25000円
1日の生産個数
6 + 6 = 12
成果に対する給料は公平感あるかもしれないですが
これじゃBさんが身体壊します。Bさんの不満爆発でしょう。
会社的には1日1000円負担が増えます。

Aさんが頑張ることに

毎日残業でクタクタのBさんを見てAさんは罪悪感を感じて、どうにか工夫して生産性を上げて6時間でなんとか7個仕上げることができました!
Aさん
時給2000円 × 6時間 = 12000円
Bさん
時給1000円 × 8時間 + 残業時給1250円 × 2時間  = 10500円
合計22500円
7 + 5 = 12
Bさんの残業減ったし会社的には最初の状態より安く上がってる!
この状態の職場結構ありそうで怖いんですが…笑
でも頑張ったAさんに何も返ってないですよね。。本来7時間分の働きをしてるのですから。

Aさんが頑張った分を手当てとして支給してみる

じゃあ、手当として1時間分足してみましょうか。
Aさん
時給2000円 × 6時間 + 手当2000円 = 14000円
Bさん
時給1000円 × 8時間 + 1250円 × 2時間  = 10500円
合計24500円
7 + 5 = 12
会社的には最初の状態より500円負担が増えますがAさんには公平な評価といえます。
でもBさんは毎日残業2時間をどう思っているか…。収入増えていいと思ってるのか早く帰りたいと思っているのか。
例が2人のチームと極端なので辛いところですがチームの人数が多ければ一人当たりの残業時間は少なくてすむのでこの状態の現場は多そうです。

人を増やしてみる

人を入れてみましょう。
Aさん
時給2000円 × 6時間 + 手当2000円 = 14000円
7個
Bさん
時給1000円 × 8時間 = 8000円
4個
Cさん
時給1000円 × 2時間 = 2000円
1個
合計24000円
7+4+1=12
みんな公平に評価されてるので良さそう。
しかし、会社的には24000円で済んでるようで人を1人採るのはバイトであっても結構負担なんですよね。

結局企業が求めちゃうのはこれ

工夫して生産性上げたAさんが、その方法をBさんにも共有することによってBさんの生産性を上げ、時間内に作れる個数を1つ多くしてBさんにも手当を払う。
Aさん
時給2000円 × 6時間 + 手当2000円 = 14000円
7個
Bさん
時給1000円 × 8時間 +手当2000円 = 10000円
5個
合計24000円
7+5=12

すると会社が払うお金は同じ、働く人が貰う対価も成果に基づき、総労働時間は減る。

ここまで出来れば
「時短の人が居て最初はどうなるかと思ったんですけど、逆に生産性上がって良かったです」
とみんなが言ってくれるでしょう。
でも、ここまで求めちゃっていいものなの?
たまたまAさん優秀だったからどうにかなったものの
Bさんが時短になることもあるよね。。

正直なところ、みんながみんな上手くは行きません。
全員が不満なく、なんて無理。
我慢できることできないこと、やれる事やれない事をみんなで譲り合って気持ち良く仕事が出来るのが一番ですね。
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